徳川慶喜の大坂城脱出

最後の将軍が近代化の旗手?徳川慶喜の「大坂城脱出ツアー」

宮本裕次氏のご講演。
ああ、こういう方が居てよかった。ツアー行きたかったなー。

捉え方によって、全く変わってしまう、脱出のこと。
幕末について書かれていた数冊読んでみたけど「逃げた」「自分勝手」という解釈をされていた。

みなさんは「尊い」という感情を感じたことはあるだろうか。
「推しキャラ」に対してでもいい。

尊い推しの御印をかかげられて、あなたは戦えるだろうか?
推しの製作者まで、自分のことを名指しで宣戦布告してきたら。

踏み絵に近いものがある。

天皇崇拝は、最も尊敬する父である斉昭により教育されてきたものだ。
「どんなことがあろうとも、弓をひいてはいけない」
この絶望を描写している作品には出会っていない。
無宗教な方にも共感してもらえるものだろうか。私は大泣きした、そりゃ帰りたい(汗

斉昭が攘夷をすすめていたのは
ぐだぐだの幕府をどうにか改革して、引き締めたいからであって、
即外国人排除!というものではなかった。
早い段階から慶喜もそれを承知していて、いかに改革していくか悩んでいた。
「具体案」なんて、簡単には転がってはいない。

表向きの攘夷だとはいざしらず、各地で「攘夷!」となり
改革の足を引っ張ることに。賠償金とか。

「御三卿、御三家自ら政(まつりごと)をとりしきるものではない」とされていたものを
慶喜自らで行う。どう開国していくか。
「家康の再来」と言われているのは、それが理由。

戊辰戦争直前まで横浜開港についての交渉も頑張ってた。体調も最悪に。
そのタイミングで攻めてくるとかー。

まるで自分の事でも語ってるような擁護だなー(苦笑)

2つに割れた朝廷の真逆の神勅(命令)にも振り回されるしー。
とにかく、御旗掲げるのは、反則だよー。

いつの時代も改革は足を引っ張られるものだねー。